クリスマスなんて大っ嫌いだ!

自分が選んだ仕事とはいえ、毎年クリスマス前というのはとんでもなく忙しく、ほぼ一ヶ月の間、休みは取れないし徹夜仕事もあったり。「こんな会社絶対に辞めてやる」と心中穏やかではありません。クリスマスの元々の意味を考えると、こんな派手な装飾はいらねぇだろ、と思うわけです。

そこでみなさん、クリスマスの意味をいまいちど考え直してみませんか?別にやめろとは言いません。ちょっと商業的(ハロウィン、イースターサンクスギビングにも手を出してる)過ぎるし、馬鹿騒ぎするためのものではないでしょう。

“クリスマスは基本的に自宅で家族と過ごすものであり、クリスマスのずいぶん前から一緒にリースやクリスマスツリーを作ったり、家を飾り付けるなどの協同作業をすることで家族で一緒に過ごす喜びを確認し、クリスマスの当日には家庭料理を味わうのが一般的であり、あえて外出するのはクリスマスミサに参加するため、教会に行くくらいである”(wikiより引用)

みなさん、おうちで静かに過ごしましょう。こどもたちにはささやかなプレゼントを、僕たちは心のこもった手作りのカードを交換し合いましょう。気になるあの娘の気をひくために高価なプレゼントを、なんてやましい気持ちは捨てましょう。山下達郎も「きっと君はこない」と歌ってるじゃないですか。

とはいえ、僕が愚痴ろうがぼやこうがクリスマスはやってくるし、既に街はサンタやツリーや色とりどりのイルミネーションがきらめいていますね。

そんなサンタやツリーやイルミネーションを製作して施工するのが僕の仕事なのです。ある物件では日中作業で人通りもたくさんある中で施工するコトもあります。モノがデカいだけに施工の途中でもクリスマスのデコレーションだとわかるので、通りかかる人たちも立ち止まって見上げたり写真を撮ったり。そして、なんといってもみんな笑顔ですね。なんだかんだと言ってもやっぱりクリスマスには魔法があるんです。特に、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれると信じているこどもたちの様子は、見ている僕も心が温まります。「わぁ、おっきなクリスマスツリー!」「サンタさんだ〜♬」と瞳を輝かせる姿は、心が汚れきった僕には感動ものです。

そして思い出します。息子と最期に過ごしたクリスマスのコトを。4歳だった息子はもちろんサンタを信じていてプレゼントもサンタが持ってきてくれたと信じていたのですが。25日の朝、目覚めて枕元のプレゼントに気づいた彼は一目散に駆け出し、窓を開け空に向かって大声で「サンタさん、どうもありがと〜!サンタさん、どうもありがと〜!」嬉し涙を流しながら何度も叫んでいました。子育て間違ってなかったなぁ、なんて思ったりもしたのですが。如何せんその後が問答無用で父親失格の僕なのであります。

そんなわけで、クリスマスにはおとなもこどもも笑顔にする魔法のような何かがあると、僕は今でも信じています。そしてクリスマスについてもう一度考えてみましょう。

かの第256代教皇ベネディクト16世フィナンシャル・タイムズへ寄稿し、以下のように述べています。

“貧困と闘わなければならない。資源を公平に分かち合い、弱者を助けなければならない。強欲や搾取には反対すべきだ。……
クリスマスはとても楽しいが、同時に深く内省すべき時でもある。私たちはつつましく貧しい馬小屋の光景から何を学べるだろう

と..........

まぁ、いろいろ書きましたが、みんながどうやってクリスマスを過ごすかは自由です。思い切り楽しんでください。そして、もし可能であれば、恵まれない境遇にいる人たちに少し分けてあげてください。靴下の中身が溢れていたら、誰かと分け合ってください。チキンが大きすぎたら、お腹をすかせてる人に分けてあげてください。今までに受けた親切を思い出して、それを他の誰かに返していきましょう。

あなたも魔法を使えるんです、そしてそれはクリスマスだけじゃなく、毎日ね..........

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